ハートボイルドマスターへの道

小説で標榜している「ハートボイルド」という概念について深く探究する為のブログ。

ハーフボイルドはハートボイルドの夢を見るか? #29「悪夢なH/眠り姫のユウウツ」

こんばんは。何と約三ヶ月のご無沙汰です。松田悠士郎です。

今回は「仮面ライダーW」第29話「悪夢なH/眠り姫のユウウツ」を取り上げます。

 

「鳴海探偵事務所」に現れた、30分おきに鳴る目覚まし時計を持ち歩く女子大生・雪村姫香。眠ると夢の中で怪物に襲われると訴える彼女の願いを聞き入れた翔太郎は、亜樹子と共に彼女が通う風都大学へ行き、6人の男子学生が『眠り病』に罹ったという脳科学研究室の赤城教授に話を聞きに行くが、そこへ照井があらわれて赤城達が研究する『明晰夢』を体験する装置を要求する。負けじと翔太郎も装置を借りる。だが照井が眠りについてナイトメア・ドーパントと遭遇したのと対照的に、翔太郎は意識し過ぎて全然眠れず、亜樹子がハマっている時代劇「風の左平次」のDVDを観始めるものの自分もハマって完徹してしまう。そこへ真倉から、照井が眠り病になったと電話を受ける。

 

園咲邸では、若菜が異常なハシャギっぷりを見せて琉兵衛や冴子を困惑させる。これも井坂の「毒素に負けなければドライバーは必要ない」という持論ち基づく実験の影響らしい。琉兵衛は井坂に「若菜に何かあったら、覚悟しておきたまえ」と静かに警告した。

 

フィリップが「夢」「風都大学」「眠り病」「H」というキーワードで検索をかけるが、決め手に欠けた。焦れた翔太郎は再び姫香に会いに行く。すると姫香は、夢の中で怪物(=ナイトメア・ドーパント)に「探偵に手を引かせろ」と脅されたと告げる。だが翔太郎は更にやる気を出し、フィリップの立てた作戦に従ってWに変身して装置を付け、グラウンドの真ん中で眠りについた。

 

夢の中で「風の左平次」ばりの岡っ引きに扮した翔太郎、何故か夢に現れた姫香や下っ引きのフィリップ、かみさんの亜樹子と共に水死体の現場へ行く。そこには同心姿の照井が居て、水死体はサンタちゃんだった。そこへナイトメア・ドーパントが現れ、姫香を吸い込んで拉致し、逃走する。翔太郎とフィリップは、

「疾風!」「切札!」

何故か木札になったメモリでWに変身、ドーパントを追う。だが夢の中では圧倒的にドーパント有利。そこへフィリップが現れる。

「僕も特別な存在だからね」

フィリップが夢の中でドーパントを問い詰めている最中、現実のグラウンドに井坂が現れ、ウェザー・ドーパントに変身してWとフィリップを襲う。そのせいでフィリップは目を覚まし、夢の中に残ったW(=翔太郎)はドーパントに苦戦を強いられる。一方のフィリップは、頼みのファングも打ち払われて

、雷撃を食らってしまう!

 

以上が、今回のストーリーです。

今回の翔太郎は姫香に抱きつかれて「あなたが私の運命の王子様?」と言われてすっかりその気になってしまい、完全にハーフボイルドです。その姫香は、研究室に現れた照井にも同じ行為を働いていて、福島という男子学生に言わせれば、それが彼女の優しさらしい。

ともかく、翔太郎のハートボイルドな姿勢は次回までお預けです。では今回はこれにて失敬。